VOICE先輩職員の声

お互いが気持ちよく仕事をするために協調性とコミュニケーション能力を高めることを心がけています。

R.S平成7年採用
家政学部卒業
年金部老齢審査第二課長

退職された方々の生活の基盤となる年金の裁定はとても責任重大です。

~現在の仕事~

現在私は、道府県庁にお勤めされている方が退職した場合に、退職後の所得保障のために一定年齢に達すると支給される年金給付の裁定業務や既に裁定している年金の改定等にかかわる事務を行っています。
私が所属する老齢審査第二課は、愛知県から沖縄県までの方々の年金裁定等を担当しています。
年金給付の裁定業務は、年金を請求する方だけでなく、他機関や支部の方とやりとりしながら事務を進める必要があるうえに事例も様々で、事務処理が遅れると年金請求者の方々の生活に大きく影響してしまうため責任重大です。

私は、今まで短期給付事業・福祉事業・年金給付事業や財務関連事業を幅広く経験していて、その他にも県庁に出向でお世話になったことがあります。
県庁では普通交付税を担当させていただきましたが、共済組合で働くだけでは知ることができなかった地方財政について学ぶことができたことは有意義でした。また、県庁で働いている方々は、職員数が多く前任者に簡単に聞ける状況にないため、自分自身で調べて解決している姿を見て、それまで前任者が近くにいてすぐ聞けることが当たり前の状況にいた私にとって、自分自身の甘さを認識することができたことも良い経験になりました。

「相手の立場に立つ」ことと「目的は何か」を常に考えるようにしています。

~仕事をするうえで大切にしていること~

常に2つのことを心に留めて仕事をするようにしています。
1つは「相手の立場に立つ」ことです。
「相手」とは、組合員や年金受給者の方だけでなく、課員、他課の職員など様々で、例えば、年金受給者の方に対し通知文を作成するときには、理解しやすい文章にしたり、課員の人が忙しそうにしていれば手伝ったりするよう心がけています。相手の立場に立って考えると思いやりを持って行動することができ、自然と協調性やコミュニケーション能力も身につき、信頼関係が生まれ良い職場環境にもつながっていくと思っています。
もう1つは、「目的は何か」を考えることです。
5年程前に自治大学校の研修を受講させていただいたことがあり、その時に教えを受けた中で一番印象に残っていることが、「物事を判断するとき、目的とぶれていないか否かを考える」ということでした。
仕事をしていると、どうしても色々と決断しなければいけないことがでてきます。目的を頭に入れずに議論をすると、論理的な話し合いにならなかったり、当初の目的とはズレた結論になってしまったりしてしまいがちです。常に目的を頭に入れたうえで物事を考えるよう努力しています。

「自分ひとりで抱え込まない」ことが大切です。

~これまでの仕事経験で心に残るエピソード~

入社して3年目で後輩とペアになって業務を行うことになった時、レアケースの事象などが生じたりしていくつかの仕事を並行して行わなければならず、後輩のことも気にかけなければいけなかったため、残業が増えすぎたときがあり、その時上司から、「自分ひとりで抱えず人に振りなさい。」と注意を受けました。
当時は、どうやって振ればいいのかわからず、とても悩んだ記憶がありますが、今考えると、人に振るより自分がやったほうが早いといった過信があり、上司や先輩に頼らなかったことが問題で、「どうやって振ればいいかわからない」ということを相談すれば良かったということが最近になってわかるようになりました。